日常、撮影の依頼を受けて、写真を撮る場合を除いて
プライベートの撮影は敢えてテーマを決めず
感じるまま、趣くままに撮影をする事が多い。
時間が経過し、蓄積した記録を紐解くと
自身の感性のパターンが読みとれる。
その糸を辿ると遙か以前に撮影した写真との接点が
合致している事に気が付く。
この事象こそが自身の感性の根幹ではないかと思う。
今回、展示の作品はアフリカ編です。
アフリカには大地の鼓動と生命の息吹を感じる。
この大陸に誕生した人間が、生活の拠点とする大地と
崇め、祖先から連綿と引き継ぎ能動的に日々を暮らす。
其処では、デジタル的な文明の介入の必然性の
余地は無く、生きる、生き抜くという
根本原理の本質、人間存在の意味が問われる。
恵原 隆夫
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