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記憶の断片 資料と写真が語るもの

日  程 1月12日(水)から2月9日(水) 9時〜19時 (最終日は15時まで)
場  所 汐留メディアタワー3階 ギャラリーウオーク
(新交通ゆりかもめ汐留駅改札口左手すぐそば)
    会期中無休 入場無料

ごあいさつ

杉原千畝の物語は、世界が悲惨な環境にある時期、リトアニアに派遣された一人の日本の外交官が関わっていたという点で、独特の背景を持つといえます。 彼は日本政府の指示に背いても、ヨーロッパのナチ政権から逃れようとしたユダヤ人たちにビザを発給するという行動に出たのです。

杉原の行いは、彼を顕彰する世界各国の博物館、彫刻、記念碑を通じて広く世界に語り継がれているところです。また、数少ない「諸国民の中の義人」として、彼の肖像が切手や硬貨に描かれたり、あるいは名前が街路の名前として使われたりしております。

この展覧会では、現存する資料や写真を通して、杉原から「命のビザ」を発給された人々の物語、そして彼らが敦賀湾の「自由の岸辺」にたどり着くまでの長い道のりを紹介することに主眼を置いています。

杉原ビザを持って日本に入国を果たし、ホロコーストから生還した人々は、後にイスラエル、アメリカ、オーストラリアなどの国々で新しい人生をスタートさせるという使命を実行し続けました。その地で結婚して子供をもうけ、孫、あるいは曾孫までにも恵まれました。現在もその人々は自立した生活を送り、健康に暮らしていますが、日本の外交官が、人々の命を救うことで人道を貫いた偉大な功績を今も忘れてはいません。

1月27日は、ナチスの最大の絶滅収容所であったアウシュビッツ−ビルケナウ収容所の解放記念日です。国連総会は2005年、この日をナチス時代の犠牲者を年ごとに悼むための国際ホロコースト記念日(IHRD)と定めました。国際連合に加盟する全ての国は、ホロコーストを追悼するとともに、将来にわたり大量殺戮を国際的な運動によって阻止するための協力の一部として、ホロコーストについての教育プログラムを発展させる義務を持っているとされています。また、国際ホロコースト記念日を定めた国連決議は、ホロコーストが起きた事実の否定や、宗教・民族の違いを基盤とした差別や暴力を認めないと述べています。

在東京イスラエル大使館は、この国際ホロコースト記念日に、杉原の行いの背景にいた人々の素顔を展示して、このたびの写真展を開催できることを光栄に存じます。また、写真展のために多大なご協力をくださいました方々、特に北出明様、一般社団法人共同通信社、また敦賀市に心より御礼を申し上げます。


駐日イスラエル大使館