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バングラデシュ
オールドダッカの朝

日  程 2月21日(日)から3月22日(月)9時〜19時
場  所 汐留メディアタワー3階 ギャラリーウオーク
(新交通ゆりかもめ汐留駅改札口左手すぐそば)
    会期中無休 入場無料
バングラデシュはヒマラヤの雪解け水の河口の国である。そして首都ダッカは、ブリゴング川の河港を中心に発展してきた。オールドダッカと呼ばれる街は、近代化して行くダッカの中で、発展から取り残され、古きバングラデシュの匂いを色濃く残している街である。
ショドルガットの港を中心に細い路地が曲がりくねり、今でも沢山の人々が溢れている。この街が、かつて港からの外敵の侵入を防ぐためにつくられたという事を聞いたが、一旦入ったら出口が分らなくなりそうで、私はその中へ入って行く勇気がなかった。

私は女性達が懸命に生きる姿を撮るために、バングラデシュに通い始めて9年になる。今回そのオールドダッカに入る機会を得た。
その朝、長い間そこで生き続けてきた人々の生活と、息ずかい、この国のエネルギッシュな人々の生き方を、私は非常に近くに感じることができた。
しかし、イスラム社会の古い街の中で、多くの女性達が生活しているはずなのに、その姿は数えるほどしか見受けられなかった。
ショドルガットの港は、川の多いこの国の人々が地方から都会に出て来る重要な水上からの入り口で、この日の朝もあふれんばかりの人々を乗せて、多数の大型船が入港していた。
また、多くの農産物も船で運ばれる。たくさんの人々の往来と物流が現在もこのショドルガットを中心にダッカの街を動かしている。
私は朝早くオールドダッカの街に入った。まだ静かだった街も、時間を追って活気ある喧騒の街へと変わっていった。
2010年1月
小林博子