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懐かしの昭和 −想い出写真帳−

日  程 7月7日(火)から7月30日(木) 9時〜19時
場  所 汐留メディアタワー3階 ギャラリーウオーク
(新交通ゆりかもめ汐留駅改札口左手すぐそば
    会期中無休 無料


 戦後10年経過した昭和30年代は日本全体が混乱期から高度成長へと発展する激動の時代でした。
その頃の私の故郷新潟は地方らしく勢いは穏やかでも貧しさから脱しつつ明るい未来に向けて動き出していました。
  中学時代、雑誌付録の自作カメラで始めた撮影から、仕上げも自分で処理するようになり、やがて本格的カメラを手にした高校時代は、街に出て暮らしのさまざまなシーンをスナップし、カメラ店の月例会への出品から、カメラ雑誌のコンテストへ応募するようになり作画活動に拍車がかかったのでした。
  当時は食料や物資が豊富とはいえませんでしたが、子供たちの目は輝き、人々の心は豊かで街並みは整備され、明日を信じた暮らしが積み重ねられていました。
  それらの情景は、半世紀を過ぎた今、振り返ってみますと、一新潟にとどまらず、日本の各地で見られた風俗や暮らしにおける昭和の時代を証明する貴重な記録となりました。
  これら一連の写真は2006年から2007年にかけて、「想い出写真帳 昭和30年代」として地元新聞「新潟日報」に連載され、2008年には「懐かしの昭和 新発田想い出写真帳」 (新潟日報事業社刊)が刊行されました。
  さまざまな分野に亘って捉えた多くのカットは、私個人のものというより、同時代に生きてきた日本人共有の財産として残し、各方面 に生かしてゆこうと考えています。

2009年7月  大竹静市郎