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常見藤代写真展
「Saieda-砂漠の荒野に生きる」

2007年4月28日(土)〜5月15日(火)
無休・入場無料

ギャラリーウオーク
(共同通信社本社ビル 汐留メディアタワー3F)

 一連の写真は、エジプトの砂漠で一人で遊牧する女性を、3年間撮り続けたものです。
サイーダ(58歳)は、エジプトの東方砂漠でラクダ7頭とともに遊牧生活を送っています。
広大な砂漠を自由に移動して暮らす彼女のエネルギーや行動力、強さに惹かれ、私は写 真を撮り始めました。
  枯木や動物の糞を拾い集めて燃料にし、水は泉から汲み、夜は月明かりでパンを焼く。そんな自然と密接に関わりながら、必要最低限のもので満ち足りた気持ちで暮らしている姿に心を打たれました。
さらに遊牧民としての自分の生き方に確固たる自信と誇りを持ち、自分なりの人生哲学があり、同時に茶目っ気とユーモアの持ち主でもある、彼女の個性あふれる人間性に引き込まれ、幾度も訪ねることになりました。
  97年以来続く干魃で遊牧が困難になり、彼女の属するホシュマン族の大多数が、定住地で観光客相手の仕事をして暮らすようになりました。今でも遊牧生活を続けているのは数家族にすぎません。
  このまま雨の降らない状況が続けば、数十年のうちに遊牧民はいなくなってしまうと言われています。星の位 置を見て季節の移り変わりを知ったり、砂漠にはえる薬草を煎じて飲んで体の不調を治したり、そんな自然を相手に培ってきた遊牧民の豊かな知恵や文化が失われつつあることは、残念なことだと思います。